私は「ヒゲ脱毛でオススメのクリニックは?」と聞かれたとき、大手美容外科の名前を挙げることが多いです。
大きな理由の一つは、どんなによいヒゲ脱毛治療が受けられる病院であっても、近くにないと通えないから。「全国展開していて多くの地方をカバーできる病院をレポートした方が、より多くの読者さんによって役に立つ」と考えているからです。
だって「この東京の病院すごくいいよ!」って言われても福岡や札幌の読者さんが困りますし。出張で毎月必ず東京へ来ているような読者さんは少数派でしょう。
しかし東京・大阪といった大都市圏ですと、それほど規模が大きくない病院でも丁寧でユニークな治療が受けられたり、相場より安い料金での脱毛ができる場合があったり、「脱毛に命かけてます」みたいな凄腕の先生がいる病院があったりします。大都市圏であれば読者さんの数も多く、ローカル展開の病院情報も需要があるためご紹介していきたいと思います。
今回レポートする「メディエススキンクリニック」もそんな東京ローカルのクリニックです。
(2017/04/18追記)料金が変更になっており、記事の内容が古くなっています。残念ですがヒゲ脱毛の無制限プランはなくなったようです。最新情報はクリニックの公式サイトで必ずご確認ください。
このページの目次
メディエススキンクリニックのヒゲ脱毛について
メディエススキンクリニックは男女共用の一般的な美容外科といったイメージで、派手なブランド広告やキャラクター展開などはしていません。他院のような突出した広告露出がないため、名前を聞いてもすぐにピンとくる読者さんはあまり多くないのではないでしょうか。
と言っても芸能人を使った派手な広告が多ければいいか?と聞かれればそうでもありません。イメージ広告に使うお金って間接的に消費者が負担してるわけですからね・・・。また病院が有名になればなるほど来院者が殺到して、予約が取りにくくなるという欠点もあります。そう考えるとあまり知られていない「地域のお医者さん」を近場で探す方が、消費者としては賢い選択だったりもするわけです。
というわけでメディエススキンクリニックは新宿本院、銀座に支院、青山に提携院があります。首都圏以外の方が通院する機会は少ないと思いますが、公式サイトをよーく見ていくとヒゲ脱毛の治療に関してメリットが浮かび上がってきますので、日本一のヒゲ脱毛オタク(自称)であるところの筆者が目をつけたポイントを解説していきましょう。
脱毛希望部位が狭い人は安く治療を受けられるかも
一口にヒゲ脱毛と言っても様々なニーズがあります。「鼻下だけ脱毛したい」「アゴだけヒゲを薄くしたい」というように、必ずしも顔全体をツルツルにしたい人ばかりではありません。
2016年4月現在、大手の脱毛クリニックでは顔全体の脱毛を回数無制限で提供していることが多く、その分トータルの費用はそれなりにかかります。(だいたい7万円~15万円が相場)
しかし、先ほどのような「鼻下だけ脱毛したい」といったニーズの患者さんにとっては他の部分の脱毛は不要なわけで、「他はいらないからその分安くして欲しいんだけど・・・」というのが本音として漏れ聞こえてきます。
メディエススキンクリニックはそういった方にとってはかなりお得。「鼻下だけ・2年間回数無制限」であれば39,800円+税で治療が受けられます。(※2016年4月現在)
「2年間回数無制限」はお得か?
大手のクリニックでは、今は「4年間の回数無制限」が主流です。
単純に並べると「なんだ4年のほうがいいじゃないか」と思ってしまいますが、実際は4年もびっちり通院することは少なく、大抵は契約期間を持て余します。つまり無駄。
普通の間隔で1~2ヶ月おきに通院した場合、医療レーザー脱毛は6~10回も施術すればほぼツルツルになり、それで満足して通院終了となる人が大半。その後チョロチョロと部分的に生き残ったヒゲが気になる場合、1~2回通うかな?という程度が一般的です。
モデルケースとして、次の例で考えてみましょう。
【脱毛部位:鼻下のみ】 ・最初の1年間で8回通院 ・2年目に1回通院 ・3年目に1回通院 ・4年目に1回通院 |
最初の1年で鼻下をツルツルにして、2~4年目はアフターケアとしてツルツルを維持するために通うという、よくあるヒゲ脱毛のイメージです。(※アフターケアに通わなければならない、というわけではありません)
この場合でシミュレートしてみると次のようになります。
メディエススキンクリニック(※1) | 51,800+税 |
湘南美容外科クリニック(※2) | 64,630+税 |
ゴリラクリニック(※3) | 68,800+税 |
(※1)2年通い放題+スポット照射2回
(※2)(※3)いずれも条件付きの最安プランで試算
他院は鼻下だけでなくアゴ先やアゴ下も含まれていますから、こうして並べると高いのは当然ですね。
必ずしも全員がアフターケアまで求めているわけではなく39,800円+税で終わるケースも多いと思われますので、「気になる一部分だけ、なるべく安く永久脱毛したい!」という方にとっては2年通い放題で十分、コストパフォーマンスは良いと感じます。
なお、顔全体の脱毛を申し込んだ場合は他の病院とほぼ同じ料金水準になります。
読者さんの通院レポート(メディエススキンクリニック銀座院)
当ブログ読者の橋本さんがメディエススキンクリニック銀座院へ通われるということで、協力をお願いしてヒゲ脱毛治療の様子を撮影させていただきました。
2016年4月某日、時間は18:00。銀座で橋本さんと待ち合わせです。
ビルの正面ではなく横から入るので一瞬迷います。
院内に入ると待合室があり、ソファは5席。だだっ広い感じではありません。親しみやすい近所のお医者さん的なイメージ。
小奇麗で明るい、よくある美容外科といった印象です。
カウンセリング室へ通され、問診票を書いてナースの方のカウンセリング、続いて医師の診察を受けます。
他院と比べてここに要する時間が長く、とても丁寧な説明が記憶に残っております。
問診票に記入する橋本さん。
橋本さんがカウンセリングを受けている間、筆者は待合室でぼーっとしていたのですが、スーツ姿の男性が何人も治療を終えて帰っていく姿が見受けられました。
銀座という場所柄、身だしなみに気を使う男性サラリーマンが「仕事帰りにちょっと脱毛に寄ってくわ」みたいな感じなのでしょう。
男女共用のクリニックなのに男性しか目にしなかったので、その点が少し意外です。
個人的には、待合室に置いてあったファイルに結構マニアックな情報が載っていてニヤニヤしながら読んでしまいました。
これ一般の患者さんが見ても絶対意味分かんないだろwと思いつつ。
(↓ここから読み飛ばし可の脱毛こぼれ話) メディエススキンクリニックで使っている脱毛機材はキャンデラ社の「ジェントルレーズ」と、サイノシュア製の「エリートMPX」。前者は他院でもよく見かける機材ですが、エリートMPXの実物を見たのは実は初めて。 読者さんにとっては医療用脱毛機の種類なんて言われても「何のこっちゃ」だと思いますが、筆者のような脱毛オタクにとっては結構嬉しい遭遇。 普通の医療レーザー脱毛は、アレキサンドライトとかダイオード、YAGといった波長の異なるレーザーのどれか1種類を用いています。しかしながらこの「エリートMPX」はアレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを同時に照射することができ、その分高い脱毛効果が見込める高級機!! そのためたくさん台数を仕入れなければならない大手の病院では、滅多にお目にかかることができません。 高級スポーツカーを眺めるクルマ愛好家のように、うっとり目を輝かせながらエリートMPXを撫でまわす筆者をメディエスの看護師さんはどう思っていたのか。今となっては知る由もありません・・・。 参考:cynosure社製品情報(英語) http://www.cynosure.com/product/elite-mpx/ (↑脱線ここまで) |
さてカウンセリングと医師の診察を終えて、橋本さんが施術室へ向かいました。
筆者も見学にお邪魔します。
ドアとカーテンで仕切られた施術室は結構広く、ベッドの周りを筆者がカメラを持って歩いても大丈夫。
一回り狭い部屋もあるようですが、見学者がいるので気を使っていただいたのでしょう。
橋本さんが今回申し込んだのは「顔全体無制限+フェイスライン6回」コース。本格的な脱毛です。
実際の治療の様子は動画でご覧ください。(音声が流れます)
メディエススキンクリニックでの施術は概ね一般的な流れでした。
受付・問診票記入 ↓ カウンセリング・診察 ↓ 支払い ↓ テスト照射 ↓ 施術 ↓ クールダウン ↓ 洗顔 ↓ 次回の予約 |
初回は90分ほどかかり、他院よりちょっとだけ長い印象です。
次回以降はすぐ施術なので30分程度とのこと。こちらは平均的ですね。
メディエススキンクリニックはどうだった?橋本さんの感想
入り口が通り沿いではなく路地に入ったところなので、ちょっと時間に余裕を持って行かないと焦るかもしれません。
外観は黒っぽいビジネスビルのような印象です。
エレベーターから降りるとすぐ白を基調とした清潔感ある内装になっていて、普通の病院という感じ。
美容外科には初めて行きましたが別に戸惑うことはありませんでした。
少し小さめの個室で机と椅子が真ん中にあり、書類に個人情報や病歴、アレルギー、施術希望部位などを記載して提出。それを元にカウンセラーさんのカウンセリングを受け、終わると医師が入室し、診察と注意事項の確認があります。
その後、施術室へ入り、医師がレーザー機器の設定をして、ナースの方に施術してもらいました。
注意事項として施術後に赤みが出ること、白ニキビ(編注:毛嚢炎)が出来る可能性があること、黒いプツプツ(編注:いわゆる泥棒ヒゲ)ができて一時的に目立つようになるが、1週間すれば通常は完治するそうです。もし治りが遅い場合はステロイド軟膏を処方するとのこと。
施術してからの日焼けは厳禁で、日焼けした場合は色素沈着がおきるケースもあり、それを治すのは難しいと言われました。
施術後は肌を清潔に保つこと。化粧水や乳液などを塗り、乾燥させないこと。 施術後は炎症を促進しないように、代謝の上がる運動やお風呂などは避けて下さいとのこと。 仮にしてしまった場合は、濡らした冷たいタオルで冷やすと効果的、といった説明を受けました。
分割払いなどは便利そうですか?
それぞれのプランに応じた施術後のモデル写真も見せてもらい、イメージが分かりやすかったです。
その後、目を守るためのアイガード被せられ、レーザー照射を開始し、終わったあとは冷たいマスクで顔を冷やしてくれました。
ベッドに寝てからは10~15分くらいだったと思います。
ナースさんは痛みの強いところは連続で照射せず、一回一回間隔を広げて照射してくれたので、それで少し軽減されました。
施術後は照射したところが熱を持っていて、冷たいマスクを顔に乗せて冷やしてもらっている間は皮膚が波打っている感覚がありました。
最初はマスクをして雑菌予防や化粧水等で保湿をし、痒くても極力触らない方が良いと言われました。
特別痛みはありませんが、若干つっぱり感があり、たまにムズムズと痒みがありますね。
通院直後の写真。結構赤みが出ていますね。橋本さんは色白なのでレーザーが毛の色素にうまく反応しているようです。
ですが現時点で数本の毛がポロポロと落ちたのを見ると、続けて頑張ろうという気持ちになってます!
他の病院に行ったことがないので比較できませんが、病院スタッフさんの対応はすごく親切で、親身にカウンセリングしてくれました。現時点ではとても良い病院に来れたなと思っています。
次回、次々回と施術して、ヒゲが綺麗になっていくのが楽しみです!
筆者が施術を見学していた感想では、説明と施術がとても丁寧です。待合室は大勢が絶え間なく出入りするような感じではなく、ゆっくり落ち着いてリラックスできる空間でした。近所の普通の病院に近いイメージですので、カルチャーショックを受けたり驚いたりすることなくスムーズに治療を受けられるでしょう。
受付でうかがったところ、銀座院と他院での振替治療はできないそうで、銀座院で診察券を作ったら銀座院だけで通院することになります。大手クリニックですと好きな支院で振替できることが多いのでここは融通してくれてもいいかな、とは思いました。
ただ大手に通院していて振替を使う理由の多くは「いつもの院だと希望の日程で予約が取れないから仕方なく」。その点、メディエススキンクリニックは平日の仕事帰りに立ち寄る分には比較的余裕がありそうです。職場が近くにある読者さんは、こういうちょっと穴場的なクリニックを利用するのもいいんじゃないでしょうか。
料金・診療時間など詳細は公式サイトをご確認ください。
メディエススキンクリニック公式サイト