ひげ脱毛のサイトを立ち上げてから1年近くたちますが、おかげさまで毎日たくさんのアクセスを頂いています。ありがとうございます。

自分が何年も汚い青ヒゲに悩み苦しみ抜いた末にレーザー脱毛をして、文字通り生活がガラリと一変して人生そのものが好転するきっかけとなった喜びを、ぜひ同じ悩みを持っている人に知ってもらいたい・・・！というのがこのサイトをはじめたきっかけでした。

ひげ脱毛していることをカミングアウトしてリアルな口コミを書いている人は非常に少ないため、ユーザー目線での情報はあまり世の中に出まわっていません。「ひげ脱毛　口コミ」などで検索すると、出てくるのはよく分からないランキングサイトだと思います。自分がそれで情報集めに苦労したため、もうちょっとユーザーのメリットを考えたサイトにしようと思ってやってきました。エステサロンが提供しているPR文をコピペして適当な宣伝しかしていないランキングサイトは無責任だと憤りを感じています。

そんな私のところへ、時折「口コミを捏造します」という業者からメールが来るようになりました。

やらせ業者からのメール　その1

サイト運営ご担当者様

突然のメール失礼致します。株式会社△△△△の△△と申します。
この度は貴サイトに役立つご提案をさせて頂きたくご連絡差し上げました。

私共が提案するのは、貴サイトまたは貴サイトでお取り扱いの商品やサービスへの「口コミによる集客」をお手伝いするサービスです。
弊社ではやらせ目的でない一般ユーザーのナチュラルなツイッターやフェイスブックのアカウント、ブログ等の媒体を500以上確保しており、ごく自然な形で商品やサービスの口コミを掲載しアクセス誘導することが可能です。
これまで××××、○○○○などの口コミ集積型サイトで多数のランキング操作実績があり、対象となる商品やサービスの満足度ランキングを高確率で狙った順位まで変動させることが可能です。

弊社ではすぐに宣伝だとばれてしまうような雑な書き込みは致しません。貴社の信用に傷がつかないよう細心の注意を払い、媒体や時期をずらして広く薄くナチュラルなリンクを構築します。そのため瞬間最大風速での劇的な効果は望めませんが、長期的なアクセスを確保し不自然なリンクとしてユーザーや検索エンジンから低評価を受けることを避けられるメリットがあります。

また○○○○や××××のような大規模な媒体への定期的な口コミポスト、ブログへのコメント投稿等も柔軟に対応させて頂きます。

口コミのサンプル事例等をご確認になりたい場合や、料金の詳細についてはお問い合わせ下さい。
△△△△@gmail.com

やらせ業者からのメール　その2

担当者様
初めまして、合同会社○○○○の○○です。
誠に不躾ながら、御社のHPを拝見し、お役に立てられると思い連絡させてもらいました。

まず、弊社の事業について簡単に説明させて頂きます。
インターネットを通じた広告宣伝をしており、ユーザー目線による信頼度の高い口コミを偽造します。
オプションで○○○○での工作・同業者の誹謗中傷も受け付けます！
他社よりも安く効果の高い広告をご提供できると思います。よろしければ、ご検討お願い致します。

○○○○@yahoo.co.jp

・・・他にも何回か来たことがありますが、それらは保存していませんでした。まあ書いてあることはほとんど同じです。

・あんたのサイトのいい口コミを流すよ

・ライバルのサイトの悪い口コミを流すよ

・だからお金ちょうだい

ということです。

また誰でも知っている大手の掲示板サイトや口コミサイトで工作を行い、商品のランキング操作を行いますと謳っています。

私は間違ってもこんな業者を利用しません。それは正義感という立派なものではなく、単純に相手に弱みを握られるのが嫌だからです。

一度反社会的な勢力と関係を持つと、その事自体が自分の泣き所になります。

「お前のとこ不正してるってバラしてもいいの～？」と脅されるケースが容易に想像でき、実際にそんなことが起こらないにしても「脅されたりバレたらどうしよう」という不安が頭のどこかにひっかかり、良心の呵責にさいなまれることになります。正直そんな代償を払ってアクセスを増やすのは馬鹿げていると思います。

が、この手の業者が存在しているということはそこに需要があり、そして実際に利用している人がいるからではないでしょうか。

2012年の1月に食べログで口コミの捏造問題が発覚し、5月には消費者庁が優良誤認のおそれがあるとしてガイドラインを出しました。

　飲食店の口コミサイト「食べログ」でやらせ投稿があったとされる問題で、消費者庁は９日、代行業者に口コミを書き込ませて評価を変動させるのは景品表示法上の問題があるとする事例を追加したガイドラインを発表した。同庁は飲食店事業者などにやらせ投稿を頼まないよう周知する。

　新たなガイドラインでは、飲食店などの事業者が代行業者に頼んで口コミ情報サイトに多数の投稿をさせるケースを問題事例に追加。実際は好意的評価が少ないのに一般消費者から高い評価を得ているように表示するのは景表法違反の「優良誤認」にあたるとした。

日経新聞　2012/5/9 　http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0904S_Z00C12A5CR8000/ 

つまり、こういうやらせ業者はいくらでもいて、それを利用する事業者もたくさんいるのが実情だということです。

ネットに溢れる全ての口コミを疑い出したらきりがありませんが、それらを嗅ぎ分けようという心構え程度はあったほうがよいと私は考えます。

ひげ脱毛に関して言えば、実際に通っている人の体験談以外は聞く必要ありません。ランキングサイトや口コミサイトを見るときには、それを誰が書いているのか？という点に注意してみて下さい。

別に身元や実名を明かしている必要はありませんが、少なくとも実際に通院し脱毛の経験を踏まえてランキングをつけているのかどうか。そこに注目するだけでもだいぶフィルタリングできると思います。

経験者なら当然知っているはずのこと（エステでは永久脱毛できない等）が書かれていないサイトは要注意ですよ。