ざっと眺めてみると、販売されている代表的な家庭用脱毛機器としてはケノン、イーモ(e-mo)、センスエピ、エスピレ、ラヴィといった商品があるようです。
筆者としては、ヒゲ脱毛を考えている人にこのような家庭用フラッシュ脱毛器の利用はおすすめしません。その理由をこの記事でご説明します。
前置きとして、私個人はこれらの脱毛器を使ったことがありません。(複数の病院でのレーザー脱毛の経験はありますが)
そのため家庭用脱毛器について「実際に使ってみたけど全然効果がなかった」 という内容ではなく「一般的にこういったデメリットがあるのでよく考えて下さいね」という主旨となっています。
このページの目次
理由その1 永久脱毛できず、すぐに元に戻る
結局、いつもこの理由に行き着いてしまうのですが…言いたいことはこれが全てです。
あなたは今ヒゲで困っていますよね? それを何とか解決したくてGoogleやYahooで検索してこのサイトにたどり着いてますよね? そこであなたにひとつ質問があります。
ヒゲ脱毛の効果ってどれくらい持続して欲しいですか?
一週間? 一ヶ月? 一年? 一生?
きっと今のあなたは脱毛でアゴがツルツルになるまで毛を減らした後、その状態ができるだけ長く続いて欲しいと思っているはずです。私は自分のヒゲをツルツルにして、それが一生続けばいいと考えています。それくらい深刻にヒゲで苦しんでいる人でなければわざわざ「病院でヒゲを脱毛しよう!」とまで思い至らないのではないでしょうか。
このサイトのあらゆる場面で既に書いていますが、永久脱毛は医師法で定められた医療行為です。エステサロンはもちろん、自分で永久脱毛を行うことはできません。
せっかく努力して自家脱毛したのに、時間がたつとヒゲが全部元に戻ってしまう…。これを徒労と呼ばずしてなんと呼ぶのでしょう。これでは今までの生活と同じ、いつまでたってもヒゲに人生を支配される奴隷生活が続くだけです。
ヒゲに人生を支配されてしまうことの苦悩や心労は、このサイトを熱心に見ているあなたならきっと理解して頂けるはず。ヒゲの悩みを根本から解消するためには、病院で永久脱毛してヒゲと綺麗さっぱりお別れするしかない! というのがこのサイトで徹底して訴えている、脱毛経験者としての私の結論です。
理由その2 効果が出るまで気が遠くなるほど長い時間がかかる
脱毛を決意するくらいですから、きっと毎日自分のヒゲを鏡で見るたびに嫌な思いをしているはず。すぐにでも脱毛の効果を実感したいですよね。
残念ながら、家庭用脱毛器ではそのニーズは満たすことが難しいと思われます。
家庭用の脱毛器具は誰でも簡単に使えるよう安全性を重視した設計になっていますから、レーザーの出力は極めて低く抑えられています。(レーザー脱毛と光脱毛、フラッシュ脱毛はどれも機械の原理は同じ。違うのはその出力です)
家庭用脱毛器の脱毛効果は非常に低く、気が遠くなるほどの長い時間をかけなければ効果が出ません。
他サイトで脱毛器の「ケノン」を継続使用したレポートを拝見することも多いですが、目立った効果を実感できるものはほとんどありません。「今後に期待したいです!」といった表現で締めくくっているものがほとんどです。
あなたは効果が実感できない地道な作業を、何ヶ月もサボらずに続けられますか?
ダイエットや筋トレが得意で、一度決めたことを必ずやり遂げられるという鋼の意志を持った人なら上手くいくかもしれません。
想像して下さい。夜な夜な脱毛器を箱から出して組み立て、目を守るサングラスをかけ冷却剤を顔に当てて準備をし、鏡を見ながら照射漏れや二度打ちがないように細心の注意を払い、痛みを伴うフラッシュを何十発も黙々と当てていく。終わったらそれを綺麗に片付けて、なかなかヒゲが減らないなあ…とため息をつく。これが毎週、何ヶ月も続くのですか…?
とりあえず、私には無理そうだと思いました。 多少のお金を払っても、病院で全部おまかせでやってくれた方が長続きしそうです。
ちなみに当サイトの読者さんが通院の体験談と一緒に送ってくれた写真はこちらです。
↑名古屋の湘南美容外科で医療脱毛し、青ヒゲマンを卒業した山内さん。体験談はこちら
↑脱毛エステでは効果がなく、大阪のゴリラクリニックでレーザー脱毛した中里さん。レポートはこちら
↑効果がひと目でわかりますね! SBC銀座院に通っている大石さんの体験談はこちらに詳しく載っています。(動画あり)
理由その3 本体や消耗品のコストが結構かかる
家庭用のフラッシュ脱毛器は発光部がカートリッジになっていて、それを交換して使うのが一般的です。
ただし脱毛部位がヒゲに限っているのであれば減りは遅いと思いますので、これはそこまで心配はいらないでしょう。新しい製品だと1カートリッジで何万回も打てるようですね。
家庭用脱毛器の体験談を見ていると、「本体のバッテリーが消耗してまともに動かなくなり、サポートに問い合わせたら寿命だからと買い替えを勧められた」なんていうこともあるようです。こういった粗悪なものや不誠実なメーカーは慎重に避ければよいだけの話なのですが、「一度買った本体を古いまま我慢して使い続けなければならない」という点が問題になります。
クリニックで顔全体のツルツルを目指して本格的にひげ脱毛するには10万円以上かかることが多く、脱毛器はそれに比べると初期費用の面で安く感じます。
しかし効果が出るまで時間がかかり、使用をやめると髭が元に戻ってしまう性質上、長い期間その脱毛器具と付き合っていくことが必要です。果たして本体の耐用年数はどれくらいなんでしょうか?
技術が進み、もっと痛みが少なくもっと効果が高い新製品が出たら、当然そちらが欲しくなるでしょう。クリニックなら同じ料金で病院側が勝手に新しい機器を導入してくれますが、脱毛器の場合は自分で新しく購入しなければなりません(もし新製品への乗り換え無料サポートなんていうメーカーがあったら教えて下さい。探した範囲では見当たりませんでした)。
そう考えると、長い目で見て本当に安く済むのかは疑問です。世の中、安いものには理由があります。エステの広告で初期費用500円とか1000円なんていうのも見かけますが、総額はいくら必要なんでしょうね?
ひげ脱毛に家庭用脱毛器を使うべき人は?
これまで見てきた理由から、基本的にはヒゲ脱毛は病院で行うべきというのが筆者の主張です。
例外的に脱毛器を使うべきケースは下記の通り。
- どうしても自宅以外で脱毛できない理由がある
- 一時的にヒゲが減ればよく、永久的な脱毛は希望しない
- 自分の肌やヒゲの状態を自分で正しく判断して処置できる
- 全身脱毛したいが、病院では高すぎるので次善策を探している
こういった事情がない限り、まずは病院での受診を強くお勧めします。
クリニックでの「永久脱毛」が本当に一生、二度とヒゲが生えてこないのか?と言えば実際そうでもないです。私は5年経過で以前の2割くらいのヒゲが戻ってしまい、再度通院しました。ツルツルを維持するためには年に1度は通い続ける必要があります。医療機関の脱毛は「比較的長い期間維持できる大幅な減毛」というのが現状に即しています。
家庭用脱毛器を使うことで短期サイクルの減毛は体験できる(使い続けると大幅に毛が薄くなるが、やめると数週間で元に戻る)と思われますので、その辺は費用対効果で判断したり、ご自身の環境・事情と照らして考えてみてはいかがでしょうか。
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