今回は当サイト読者の笹岡さんがメンズリゼ渋谷院でヒゲ脱毛をするというので、私サイトウが同行して見学してきました。
同じ日に院長先生にも脱毛についてお話を聞いてきましたので、この記事ではその内容をお伝えしていきます。
他のクリニックとの考え方の違いなど、ヒゲ脱毛する前に知っておきたい情報がたくさん聞けましたよ。
本日のお医者さん
メンズリゼクリニック渋谷院 院長
中嶋 美佳 先生
美容皮膚科はお客様に寄り添うカウンセリングが仕事
管理人:
本日はよろしくお願いします。
院長先生は放射線科から美容皮膚科に転向されたと伺いましたが、それまでと勝手が違うこととは何でしょうか?
中嶋院長:
以前の仕事とは全く違いますね。
外来での「保険診療」ですと患者様の症状を見て医師が治療方針を考えますが、美容皮膚科ではお客様のご要望を伺う「カウンセリング」が仕事ですから、そもそもの方向性が変わりました。
管理人:
その中で難しいと感じていることはありますか?
中嶋院長:
脱毛の知識や技術に関しては、難しいことはあまりないですね。
脱毛は説明や治療の流れがほぼ決まっていますから、珍しい症状で頭を悩ませるといったこともありませんし、誤診や医療事故といった危険も少ないんです。
またメンズリゼクリニックは脱毛に特に注力していて、美容皮膚科全般の治療を行うわけではありません。
脱毛の業務に専念できますので、私としても自信をもって仕事ができます。
来院されるお客様が「脱毛だけやりたい」というニーズであれば、迷わず選んでいただけるのが当院の長所だと思いますね。
管理人:
ここ数年でヒゲ脱毛が一気に市民権を得て、来院者は増えてきていると思います。
1日何人くらい脱毛希望のお客様がいらしているのでしょうか?
中嶋院長:
例えば今日ですと、うち(渋谷院)で40人前後ですね。
(編注:メンズリゼクリニック渋谷院はリゼクリニック渋谷院と施設を共有しているため、女性の来院者も含む)
管理人:
平日で1日に40人とは、すごい人気ですね。
こちらは施術用のベッドはいくつあるんですか?
中嶋院長:
同時に施術できるベッドは6つです。
予約はおかげ様で、結構な割合で埋まっていますね。
施術には看護師の手が必要なので、出勤状況に応じて6台フルに動かせない時間帯もあります。
病院ならではの強み、エステとの違い
管理人:
渋谷には「メンズエステ」とか「脱毛サロン」みたいな無資格営業のお店もたくさんありますが、そういったお店に行ったけども効果がなくて病院へ移ってくる方もいらっしゃいますか?
中嶋院長:
はい。
結構いらっしゃるように思います。
管理人:
お客様はどうして脱毛効果が得られないエステへ行ってしまうんでしょうか。
中嶋院長:
お話を伺っていると、「病院=手術=料金が高い」っていうイメージを持っているみたいです。
確かにエステの1回あたりの金額よりは高く感じるのかもしれません。
脱毛効果のことを考えると、長い目で見て結果的には病院の方が安く済むんですけどね。
管理人:
確かにエステの「初回1000円!」のような広告を見て、若い方がそっちに行ってしまう可能性はありますよね。
病院の治療とエステのトリートメントでは全然効果が違うのに、同じ「脱毛」という言葉の使用が許されているのは、消費者の利益を損なうのではないか?と常々思っているのですが…。
中嶋院長:
そうですね。
エステとクリニックは使っている機械も脱毛効果も全く別物ですから。
管理人:
最近、脱毛の通院回数が無制限のコースを取り入れる病院が増えています。
メンズリゼクリニックさんだと「5回コース」といった回数制になってますよね。
この点についてはどのようにお考えですか?
中嶋院長:
医療脱毛はエステの施術に比べて効果が強いので「回数無制限でないと満足できない」というケースはそんなに無いのではと考えています。
私が見ている限り、ヒゲ脱毛は「完全にツルツルにしたい」というより「大幅に薄くなればいい」というお客様が多いように思います。
そういうご希望であれば、5回の通院で十分な結果が得られるのではないでしょうか。
また、照射回数が増えると硬毛化のリスクが上がります。
管理人:
硬毛化、ですか。
中嶋院長:
はい。
ごく稀にですが、レーザー照射した部分の産毛が針金のように太くなることがあります。
原因はよく分かっていません。
エステであっても物凄く回数をかけていると硬毛化が出てくるという話も聞きますね。
ただ回数を多くすればいいかというと必ずしもそうではなく、1回あたりの減毛効率を最大に引き上げるのがサービスとして正しいと思います。
管理人:
メンズリゼクリニックさんではヒゲ脱毛はYAGレーザーを使い、蓄熱式のメディオスターは面積の広いボディ脱毛に限ると伺っています。
ヒゲ脱毛にはメディオスターは使わないことになっているのでしょうか?
中嶋院長:
はい、当院の方針はそうなりますね。
解説:脱毛レーザーの種類 ■YAG(ヤグ)レーザー… ■ダイオードレーザー… ■アレキサンドライトレーザー… ■メディオスター… |
管理人:
ヒゲは脱毛で一番痛い部位なので、痛みが少ないメディオスターが使えることを売りをしている病院さんも多いですよね。
写真はメディオスターNeXT PRO
中嶋院長:
そういう病院があることは存じております。
ただ当院のように「5回」といった回数での脱毛効果を考えると、できる限り強い出力でのレーザーを当てる必要があります。
メディオスターとYAGレーザーでは瞬間的な出力がかなり違っていて、ヒゲのような根深い毛にはYAGのロングパルスレーザーが非常に高い効果を発揮します。
管理人:
確かにYAGだと治療後にボロボロとヒゲが抜けますよね。
メディオスターだとあまり「抜け感」がなくて寂しいです。
少ない通院回数に限るのであれば、その方が効果がしっかり出るということですね。
中嶋院長:
そうです。
その分痛みは強くなりますので一長一短ですけどね。
照射後の肌のトラブルを防ぐには
管理人:
強いレーザーを当てると軽いヤケドのような状態になって、毛嚢炎(ニキビのような炎症)が出る方もいると思います。
人前に出る仕事や大事なデートを控えているような場合、一時的にせよ汚く見えてしまうのは避けたいのですが、毛嚢炎を防ぐコツを教えていただけますか?
鼻下の白いニキビのようなものが毛嚢炎(もうのうえん)
中嶋院長:
肌を保湿していただくのが大事ですね。
どうしても毛嚢炎になりやすい方は、事前に予防のお薬を飲んでから照射することもできます。
抗生物質の飲み薬や塗り薬を併用しながらやっていくといいかなと。
管理人:
照射した後は、あまり指で触ったりしない方がいいですよね。
中嶋院長:
そうですね。
施術後の毛穴はバイキンに弱いですからね。
管理人:
ヒゲの焼け残りが出ているものは抜かないほうがいいですか?
中嶋院長:
それは抜かない方がいいです!
気持ちはわかりますが我慢してください。
ヒゲを薄くするだけでも毎日の暮らしが楽になる
管理人:
最後になりますが「これからヒゲ脱毛をしてみたいけど病院は怖い」と思っている方にアドバイスをお願いします。
中嶋院長:
毎朝ヒゲ剃りをしていてカミソリ負けが酷いという方や、1日に何回も剃らなきゃいけない…という方は、日常生活を楽にできると思います。
全部ツルツルまで行かなくても、ヒゲを薄くするだけでも十分生活が楽になりますよ。
管理人:
私も脱毛する前は青ヒゲでカミソリ負けが酷くて血が吹き出ていましたし、商談する時も取引先のトイレでヒゲを剃ってからドアを開けるという感じでしたね。
上司からも身だしなみの一環で注意されていましたので、すごく良く分かります。
中嶋院長:
肌の丈夫さは人によって全然違いますが、あまり肌が丈夫でないかたは、減らしておいた方がカミソリ負けせず健康的に見えるでしょうね。
衛生管理やトラブル対応が不安なエステより、信頼できる医療機関で安心して脱毛して頂きたいと思います。
管理人:
わかりました、本日はありがとうございました。
中嶋院長:
こちらこそありがとうございます。
当院は無理なセールスは行いませんので、無料のカウンセリングだけでも安心してご来院ください。
どうせ行くなら横柄な医師のところではなく、接客意識を持っている先生にお願いしたいのが人情。
メンズリゼクリニックをはじめ大手の美容外科や美容皮膚科はドクターの採用基準が厳しいため、知識や技術だけでなく人間的にも優れた先生が大勢いらっしゃいます。
一方、近所で開業している小さな皮膚科や美容外科の場合、残念ながら医師の当たり外れが非常に激しく、脱毛に命をかけているマニアックなドクターもいれば、パソコンのモニターを向いたままこちらをチラリとも見ようとしない医師が出てくることもあり、品質のバラ付きが大きい。
そういった中から口コミで評判のよい先生を探り当てるのは非常に難しいため、私は基本的に大手の美容外科での受診をおすすめしています。
中嶋院長も期待した通りたいへん親身で優しく、患者第一の姿勢がよく伝わってきました。これから通院を検討している方も安心できるのではないでしょうか。